厚生労働省が 6 月 5 日に公表した、昨年 1 年間に生まれた子供の数は前の年から 4 万人も減り約 73 万人でした。昭和 22 年から昭和 24 年にわたる第 1 次ベビーブームの3年間では毎年 260 万人以上の子供が誕生しました。比較すると、なんとピーク時の 3 割以下という驚くべき数字です。
東京都においては昨年、1 人の女性が生涯に産む子供の数を示す合計特殊出生率は 0.99 と「1」を割り込みました。一方で、昨年 1 年間で亡くなった方の数はお年寄りを中心に 157 万人ですから、亡くなった方から生まれた子供の数を差し引いた人口減少の数は約 85 万人で過去最大となり人口減少に歯止めがかかりません。
国立社会保障・人口問題研究所の予測ではこのままいけば、45 年先の 2070 年には日本の人口は 8,700 万人(令和 5 年統計では 12,600 万人)と急速な勢いで人口が減っていくという悲観的な予測です。理由としては婚姻数の減少(昨年は約 47 万組)や晩婚化、更には「経済的な不安定さ、仕事と子育ての両立の難しさ」など様々な要因で子供が産めないという悲惨な状況があるわけです。
人口減少は国力にも影響する重大な問題ですので国を挙げての早期の対策が必要となります。