
野茂投手や、松井秀樹選手、イチロー選手など日本人選手としてアメリカ大リーグ(MLB)で活躍された選手はいますがほんの一握り、かつては大人と子供の野球に例えらるほど日米の野球には格差がありました。現に昔は物見遊山で来日した大リーグのチームに、単独チームはおろか全日本チームを編成してもかなわないという光景を長い間見てきました。
しかし現在はどうでしょう、WBC では敵地アメリカに乗り込んでも全米チームを堂々とねじ伏せた日本チーム。そして大谷選手、ダルビッシュ投手らに始まり MLB の各チームに日本人選手がいて中心となってチームを支えている姿を普通に見る時代になりました。野球などに全く興味のなかった奥様方がテレビの実況中継を見て、「翔平は今日は 2 本打った」「今日は打たなかった」と自分の息子に様に話している姿には隔世の感があります。
大谷選手にしか興味のない方にはあまり関係ないかもしれませんが、アメリカ大リーグとはどんなものだろう、という方のために簡単な解説をしてみましょう。
アメリカ大リーグ MLB (MAJOR LEAGUE BASEBALL)
- 球団数は全 30 球団、試合数は各チーム 162 試合。(日本は 12 球団で 143 試合)
- ア・リーグことアメリカンリーグ、ナ・リーグことナショナルリーグの 2 つに分かれています。さらに両リーグは、東地区、中地区、西地区の 3 地域に分割されています。とにかく国土が広いですから分割をしないととても試合ができません。
- 試合数の内訳:同じリーグの同じ地区の 5 チームで各々試合をします。19 試合が 4 チーム分で 76 試合。加えて同リーグの他地区との試合も行われます。6~7試合を10チーム分で66試合。さらににリーグの垣根を越えた交流戦も行われます。これは 3 ~ 4 試合を 6 チームで20試合。この合計が 162 試合になります。因みに日本の交流戦は纏った期間に行われますが、MLB では決まった期間に行われる訳ではありません。
- メジャーリーグの大きな特徴として試合の中止がほぼないことです。日本と違い雨が少ないこと、そして移動距離が長いことから何とかその日のうちに行われます。日本では大雨などで 30 分ほど中断したら中止にしてしまいますが、MLB では 1 時間は当たり前であり、4 時間以上も中断して試合を行うこともあります。もちろん嵐などの場合には中止もありますが稀です。ダブルヘッダーもあり日本よりハードなこと間違いないようです。
- ワールドチャンピオンの決定方法:野球発祥の地アメリカ、両リーグの覇者の戦いに勝ったチームが、「ワールドチャンピオン」と称されます。
MLBのプレーオフ
ア・リーグとナ・リーグそれぞれ 6 チームが選出されます。各々 3 地区の1位は出場権があります。加えて残り 12 チームのうちから勝率の高い順に 3 チームが、ワイルドカードと称し出場しプレーオフを戦います。
ワールドシリーズ
それぞれプレーオフを勝ち抜いたチームがア・リーグとナ・リーグの代表として 7 試合を戦い、先に 4 勝した方がワールドチャンピオンとなります。昨年 2024 年は大谷選手、山本投手のロサンゼルス・ドジャースがワールドチャンピオンになりましたね。
こちらが MLB のチーム一覧(リンク) です。良ければご覧ください。