2024年秋、アメリカ大統領選挙が行われ大方の予想通り?/予想に反し?トランプ氏が再選されたことはご承知の通りです。これにより2025年1月第47代アメリカ大統領の座に再び就任します。その発言や考え方が懸念され恐らく世界の大方からは望まれていない、そのトランプ氏をアメリカ国民は自らの国の大統領に選びました。日米関係含め日本への影響も気になるところですね。
この機会に現在のバイデン大統領で46代45人の歴代アメリカ大統領を見てみましょう。(末尾に一覧表を掲げました)
● 大統領の任期は2期8年間
初代大統領ワシントンが3期目を固辞したことから、以後慣例的に大統領任期は2期8年までということになりました(例外として引継ぎで就任し2期を終わった時点で在任6年未満の場合のみ10年まで務められる)。その後1951年の憲法改正(修正22条)でこの任期が正式規定されるまで、長期政権の弊害排除も合わせ慣例として守られました。ただ第二次大戦直前の非常事態ということで第32代Fルーズベルトだけが3選4選を果たします(但し4選後1カ月余りで死去しています)。
● 任期中に暗殺された大統領
最高権力者である以上、命を狙われるのは宿命かもしれません。ほとんどの大統領が実際狙われたり計画されたりしており、過去に4人が任期中に暗殺されました。第16代リンカーン(1865年)、第20代ガーフィールド(1881年)、第25代マッキンリー(1901年)、そして記憶にもある第35代ジョンFケネディ(1963年)です。特にケネディ大統領暗殺は、日本~アメリカ間初の衛星テレビ放送生中継が行われる予定になっていた日で、予定された番組に代わって飛び込んできた映像はこのニュースを伝えるもので、衝撃受けた記憶をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
● アメリカ大統領になる資格(被選挙権)
アメリカ大統領の被選挙権は、合衆国憲法第2条の規定により「35歳以上で、合衆国国内における在留期間が14年以上、出生による合衆国市民権保持者」となっています。この「出生による市民権保持者」とは出生地主義に基づき、国内で出生し国籍を取得した者、または合衆国市民を両親として海外で出生した者となります。つまり出生した時点においてアメリカ合衆国国籍でなければ大統領候補の資格が無いことになります。移民の場合は3代目以降から資格が出来ることになります。
●我々の知る大統領
- 第35代ケネディ史上最年少大統領(43歳)、初のカソリック信者
- 第36代ジョンソンケネディ大統領暗殺で副大統領から就任
- 第37代ニクソンウォーターゲート事件により2期目途中で辞任
- 第38代フォードニクソン辞任で副大統領から就任、再選できず選挙で勝っていない唯一の大統領
- 第39代カーター「Jimmy? Who?」と言われた知名度低い大統領。現在も存命で100歳超
- 第40代レーガン俳優から州知事経て大統領に。就任時最高齢。
- 第41代(父)第43代(子)初の親子で大統領就任
- 第44代オバマ初のアフリカ系、有色人種、ハワイ出身大統領
- 第45代トランプ実業家、TV司会者などを経て無名候補から当選
- 第46代バイデンオバマ政権の副大統領
因みに、クリントンさん、ハリスさんなど女性大統領に挑戦した人はいるが実現はしていない。